陽くんのお皿にある刺し身があと1切になったから私はそれを箸で持って、



「はい、あーん。」


陽くんの口元にお刺し身をもっていった。


「何?」


陽くんの顔には?がたくさんでていた。



「えっ…。ごめんなさい。食べてくれるし。迷惑だったよね。」



私は顔を伏せた。


「セイナ…?泣いてるのか?」


自然に私の目からは涙が出ていた。


「…恥ずかしかったから。ごめんなさい。」

私が言うと…


「セイナ?刺し身ちょうだい?」


陽くんが言った。


「えっ…。」


「さっきと同じことして?」


陽くんが言うと、私は凄く嬉しくなった。