「…ちょっと制服を破っただけですよ。」 城田は涙目だ。 「ふざけるな!おい、セイナを探せ!こいつは…その辺に捨てろ。」 俺は叫んだ。 自分で愛した女だ。この気持ちを分かってほしい。 ヤクザだけど…。 それも含めて俺を見てほしい。 セイナが好きだった。ずっと昔から。 ヤクザだけど…セイナを愛していた。 でも… 「はい。井端組の若頭、井端陽です。」 一緒にいた男がそう名乗った。