「陽くん。どうしたの?」 陽くんに抱きしめられ、私はようやく顔を出した。 「浜にいると、男達がお前を見るから。」 「えっ…?」 浜を見ると、男の人達と目があった。 「俺のセイナなのに。」 「私の陽くんだよ?」 「えっ…?」 「私も嫉妬くらいするよ。」 私は陽くんに言った。 「私、井端陽が世界一大好きだよ?」 「知ってる。」 私達は笑いあった。