私は渋々了解した。
「じゃあ、行くよ?」
ガチャッ。
私達は更衣室を出た。
少し歩くと、陽くんと河瀬さんが座っていた。
陽くんの水着姿はとっても、かっこ良かった。
私達を見つけて、陽くん達が立ち上がった。
「亮く~ん!かっこいいねぇ。麻美、可愛い?」
河瀬さんを見つけると、麻美さんは走って行って抱きついた。
私には真似できない。
でも、歩いて陽くんに近づいた。
「遅くなってごめんね。」
私は陽くんに謝った。
「…………………。」
「陽くん…?」
「あぁ。ごめん。」
その言葉を聞いて私はショックだった。
「…着替えてくる。」
一言だけ言って私は歩き初めた。
「セイナ、どうしたんだよ。」
陽くんが慌てて私の腕を掴んだ。
「私の水着姿。似合ってなかったでしょ?」
「…お前、何言ってんの?」
「喋れないくらい変だったんでしょ?」
私は陽くんの目を見た。
私がそう言うと、陽くんが抱きしめてきた。
「陽くん…?」
「違う。」
「何が?」
「似合いすぎてる。」
私は陽くんの言葉を理解するのに時間がかかった。
「綺麗だよ、セイナ。他の奴らに見せたくない。」
「陽くん…。」

