色のある世界



どんっ!!!


「!」

店に近づいていくと、黒のマントの者はちょうど買い物を終えたらしく、振り返って歩き始めたときに、ぶつかってしまった。


その拍子に、相手は何か落としてしまった。
見ると、日焼けし、古びた巻物のようなものだった。


「…すまない、何か落とした…――」



僕がそう言って、落とした巻物を拾おうとすると、

「!!」


バッ!!


その者は、それを遮るように勢いよく巻物を拾い、足早に去っていった。


「……?」