色のある世界


"シエナ・バーミリオン"の名も、噴水のことも、幼い頃からの勉強で知っていた。

「……」

声でばれるかもしれない。

返事をするべきかまごついていると、その老人の後ろから声があがった。



「バンケット、そんなの誰でも知ってるよ!」

「そりゃそうだ!これは失礼!」



話しかけてきた老人はバンケットというそうで、すでに周りの村人と楽しそうに会話に花を咲かせていた。




この国の人はずいぶん明るいんだな…。


噴水の水が太陽の光に反射して、キラキラと輝いていた。