この世にはこんなに人がいるのか…。
オレンジの国、ミンカーナ。
このオレンジの国の首都であり、祝祭も世界1の盛り上がりを見せる。
「レオン様、お気をつけていってらっしゃいませ」
「あぁ、ごくろうだった」
「くれぐれもお顔の知られぬよう」
「分かっている」
僕は今日のために準備させた、濃い紫色のフードのついたマントを深く被った。
お祭りに行くといっても、顔を見られて王子だとばれたら、お祭りどころの騒ぎではなくなってくる。
この場所で、僕が僕だとばれてはいけない。
これは、外出の絶対条件だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…