どうしよう……。


こんなにも君が好きなのに、伝えたくても伝えられない。


自分が憎い。素直に言えたらいいのに。


私は、櫻野樹里亜。


まさに、恋愛真っ最中。


挙句の果てには友達に馬鹿にされます。


でもでも、好きなんです。


超かっこいいんですよ!


もうね、モテモテなんです。


カッコいいし、優しいし、勉強出来るし、運動出来るし。


小説とかドラマとかで出てきそうな人!


だから、すごいモテるんですよ。


私は、可愛くもないし、美人でもないし駄目駄目なんです。


絶対叶わないんです。


でも…。好きなんです。








「樹里亜ちゃん」





「え?」


奇跡すぎますよ。


翔君がっ。


祐川翔君が。


私の恋してる相手が。


話し掛けてくれましたよ。


奇跡としか言いようがない。