ちょっとびびった……

部屋から出てきた美穂は

髪を縛っていて大人っぽいのに

その瞳は凍てつくほどに冷酷で

殺気がみなぎっている。

先ほどまでの可愛さなんて

何処にもなかった。

本当に彼女は美穂か………?

「すいません…お待たせしました」

その声で我に返った。

この変貌ぶりに土方さんも

驚いていた。

「あぁ…じゃあ行くぞ」

俺も美穂も土方さんの後に続いた。