「貴方が……北条美穂さん?」

土方さんの方から

男が歩いてきた。

「はい。よろしくお願いします」

「そうかしこまらないで
ください。私は伊藤甲子太郎
と申します。」

コイツが…………

「それにしてもお美しい!
しかし残念ながら貴女は
平助がいるようだ……」

「もう伊藤さん!誉めすぎです//」

この時点で上手く信用を

得ておけばもしかしたら

皆を助けられるかもしれない。

それにしてもコイツ……

目の奥が全然、笑ってない。

瞳の奥で何かを企んで

いる顔、いや瞳をしている。

信望を得るため何枚もマスクを

被ってる……そんな感じだ。

「今日は伊藤さん一派の入隊
を祝して宴会だな!
そうだろ?土方さん~」

「原田……お前の頭は
酒と女だけか……?」

呆れ顔で左之さんを見てるけど

土方さんは笑顔だった。

「まぁ…そうだな……」

「よっしゃーありがとよ
土方さん!!酒は新八が買ってくる」

「いや、なんで俺なんだよ……」

「そうだよ左之さん!
左之さんが買えばいいじゃん」

「おいおいお美穂ちゃんまで…」