「ごめんしんぱっちゃん!
遅くなっちゃった」

「いや、気にすんな……よ……」

「???どしたの……?」

「いっいや……//」

「その格好…似合ってるな……」

「っ~~~~///」

誉められるのはあんまり

慣れない。

「今日は何処にいくの……?」

「ちょっとな」

「えぇ~?なにそれ……」

「ま、ついてくりゃわかるよ」

結局何処にいくのか

知らないまましんぱっちゃんに

ついてく。

焼け野原と化した京は凄く

寂しく感じる。

「ほら、こっち!」

「えっ?ここ……?」

「そ。転ぶなよ」

しんぱっちゃんが来た場所

そこは壬生寺だった。

「此処から始まったんだよね…」

「あぁ…そうだったな」

この階段から落ちたんだよね…

まだそんなにたくさん

時間は経ってないのに

凄く昔のことみたいに感じる。

「階段を見るんじゃなくて
こっち……」

しんぱっちゃんが指差した

方を見ると……

「綺麗…………」

町が夕日に染まっていた。

「だろ?美穂に見せたかったんだ」