あれから数日――――

「おう美穂!おはよ」

「おはよ」

平助は前とまったく変わらない

態度を示していた。

もしかして都合のいい夢を

みてただけなんじゃ…………。

「はぁ…」

「ん?どうしたお美穂?
ため息なんてついて……」

「あぁ…左之さん。」

「なんかあったのか?」

「いえ……そういえば左之さん、
長州の奴等が京に集まって
来てるってほんとなの?」

「まあな……もしかしたら
俺達にも出勤命令出るかもな」

「ふぅん……」

出勤命令………

禁門の変かな……?

今って文月(7月)だよな?

そうなればやっぱり………

それしかないし………