…プルル…
……カチャ


もしもし
平井どうした?



あ…真山



あたしね
今日千花に会ったの



千花
どうしてた?



…うん
千花、真山のこと
好きみたい

すごく
悩んでて



でね、あたし考えたの
千花ほど
真山を思ってる人いないよ


だから



ごめん
終わりにしよう?





待てよ
何言ってるか
わかんねぇよ

俺のキモチは
どうなるんだよ


俺はもぉ
千花を前みたいに
見ることはできない




…真山
あたし汚れてしまった


もぉ真山と向き合えない…




汚れたって…
どうゆうことなんだ?



ごめん!
あたしはもぉ
終わりにしたいの!



ガチャッ!!



あたしは
一方的に電話を切った



それから
何度も
真山からの
着信があった



けれど、あたしは
それを取ることは
なかった





あたしの心は

真山の眩しい笑顔の
やさしい色じゃなく



真っ暗な
闇のように



黒くなった




まるで
夕陽が沈んだかのように