「…そうなんだ。あたし。バカみたい…。」


だから。


深遊…。


いつも伺うみたいに?

翼くんが連れて行ってくれたのは、海だった。



「深遊…。此処に、いつか自分が死んだら骨を流してって言ったんだけど。叶わなかったから…。」


と、翼くん。


あたしが深遊に買った、あのネックレスを海に流した…。


「海は。世界中に繋がってるから、何処に居ても逢える。」




あれから、10年。


あたしは、翼くんと結婚して。


双子の女のコのお母さんになった。


ね…。


見てる?


生まれ変わり、きっと信じてる。


幸せな日々。


その中に…。


いつも、深遊…。


貴女の姿が見えるの。


生まれてくれて、ありがとう。


深遊…。