翌日。学校が休みで
ゆっくり出来るはずが普段より
早く目が覚めてしまった。



一階へ下りて
洗顔をすると寝不足のせいか
少し目が赤かった。



ぼんやり鏡を見ていると
背後に父親の健三が居て
鏡ごしに目が合ったので
振り返り朝の挨拶を交わす。






『パパ、おはよ』



「おはよう。久美子、早いな」



『あはは目が覚めちゃったから…それにしてもパパ帰って来てたんだね。事件は?』



「被疑者が捕まったからな。と言ってもこれから裏付けなど山程あるが」



『大変そうだね』



「あ、そうだ…久美子。シュークリーム好きだろ?」



『うん』



「知人に貰ったのがあるから後で食べるといい」



『ありがとう』