『バイバイ剣くん』






手を振る久美子の頭に
恭也はヘルメットを被せる。






「じゃそろそろ行こうか」






そして






『きゃあああ〜っ』



「く、久美ちゃん大丈夫?怖い?スピード落とそうか」



『全然怖くないよ。超楽しい〜もっと飛ばしていいよ』






自宅までの道を
少し遠回りしながら
数十分バイクに乗っていたら
嫌な事がどこかへ
吹っ飛んで行ったようだった。