三者面談があった帰り
親子別々に家路へと向かっていた久美子と剣は
進路について話をしていた。






『剣くん、面談どうだった?何か言われた?』



「俺はまだどこの高校行くか決めてないって言ったら先生は共学の高白南(タカシロミナミ)とか春日(カスガ)とかいいんじゃないかって薦められた。今の成績ならある程度の所なら大丈夫って」



『そっか…とりあえず私は共学希望とだけしか言わなかった。女子校なんて有り得ないもん。最初は伊勢野(イセノ)女子や海老名東(エビナヒガシ)って薦められたの。制服も悪くないよって…先生全然解ってない』



「出来れば近くがいいな。通いやすい学校」






そんな話をしながら二人は通学路の近くにバスケのリングが設置してある広場に寄り道して気晴らしにバスケをする事にした。