久美子を助けてくれたのは
幼なじみで同級生の
凪川剣(ナギカワツルギ)
お互いの父親が友人同志のため
昔から仲良くしている
優しいイケメン男子だ。



屋上を後にした二人は
渡り廊下で話す。






『剣くん、ありがとう』



「屋上に居たら久美ちゃんの声が聞こえてきて…俺あーゆう奴らは我慢ならない」



『………』



「ほら小さな痣が何個もある。奴らの仕業だろ?いつか大怪我でもしたらどうするんだよ」



『………』



「半年後に戻って来る雅也さんの事待ってるんだろ」



『………うん』



「だったら無茶はやめな。卒業まで…雅也さんが戻って来るまで、俺が久美ちゃんの事守るから」



『剣くん…』



「久美ちゃんに何か遭ったら雅也さんに会わせる顔がないし…俺、親父に何言われるか。考えただけで恐ろしいぜ」



『大丈夫だよ』



「来年は俺達受験生だ。頑張ろうぜ」



『そうだね』