「久美ちゃぁ〜ん!!」



現れたのは雅也の弟恭也だった。



『恭くん』



「何でお前が」



「兄貴…。久美ちゃんが大怪我したって聞いたから飛んできたわけよ」



「どこから聞いたんだ?」



「別にいいだろ」



『恭くん、心配かけてごめんね』



「久美ちゃん大丈夫!?ああ〜痛々しい」



『大丈夫だよ』



「あ〜泣けてくるぅぅ」



「うるさい。お前には関係ない騒ぐな近所迷惑だ」



「関係あるじゃんか。俺は久美ちゃんにラブなんだから」



「あのなぁ…」



睨み合いを始める二人に
久美子は言う。



『二人共やめなよ』



「久美ちゃん止めてくれるな」



相変わらず二人は
久美子の事になると睨み合いをして喧嘩を始めてしまう。



そして翌日、左手が不便ながらも試験を受けた。