「というわけで額はかすり傷で、脳波には異常はなく左手が軽い捻挫です」



ハンバーガーショップで
夕食を済ませた久美子は雅也に
自宅まで送ってもらい
久美子の母親に
怪我の説明をしていた。



「入院する程の大怪我にならなくて本当に良かった…」



『ママ』



「雅也くんがいてくれて」



そして話が終わると
久美子だけ外に出て帰る雅也を
見送る事になり少し話をしてた。



「しばらくは不便だと思うがちゃんと治るから無茶はするなよ」



『分かってるよ』



「それじゃまたな」



『マシャ…ありがとう。バイバイ』



「ああ。試験頑張れ…ん?」



『どうしたの?』



「久美ちゃぁ〜ん!!」



近くから久美子の名前を
呼ぶ声が聞こえてきて
雅也は眉間にシワを寄せて
嫌な顔をする。



「………出た」