なぜか景色の良いホテルのような部屋に制服姿の久美子と白衣姿に眼鏡をかけた雅也は居た。






「……久美子」



『何?』






久美子をじっと見て顔に触れるとクイッと上げながら雅也は言う。






「ガキのくせに化粧なんてまだ早いんだよ」



『えーグロスくらい普通じゃん。みんなやってるよ』



「………」



『マシャ?』



「………」



『ねぇ?』



「こんなのつけてたらな……」






それまでかけていた眼鏡を外していきなり雅也の唇が
久美子の唇に強引に触れた。
こんな風に唇が触れたなら
離れたくなくなる。
大人なキスが久美子を
また雅也に近付かせてゆく。






『息が出来…ない……よ』