「珠洲、 様は付けなくて良いと言っただろう?」 「あは・・・つい、付けてしまいました。」 そう言って申し訳なさそうにしている 珠洲の頭を撫でてやっていると、 「なぁ、刹那。そいつぁ一体だれだ?」 「あぁ、この間俺が助けた子だよ。」 「倉坂珠洲です・・・ 宜しくお願いします・・・。」 「宜しくね・・・って、倉坂?」 沖田は少し首を傾げた。 「沖田さん、何か知っているのか?」 「ん~、あのさ。珠洲ちゃん、 もしかして、家は倉坂屋?」 「はい・・・そうですけど・・・。」 「倉坂屋?」