黒と白


刹那達が町をしばらく巡察していると、

「い…いやっ!!止めてください!!」

「良いじゃねぇか、ちょっとお酌してくれれば良いだけなんだからさ~」

刹那がそんな会話が聞こえた

暗い裏路地のほうを見ると、

14、5才位の娘の周りを、

ニヤニヤした顔をしている浪士が

五人位で取り囲んでいた。

(チッ、めんどくせぇ…)