黒と白


トンッ・・・

刹那は、部屋へ戻り襖を閉めると、

いきなりガクンッと倒れこんだ。

「っはぁ、はぁ、はぁ」

俯いた刹那の口から、荒い呼吸が漏れる。

「まだ・・・…――なのか・・・・。」

床に這い蹲り、自分の荷物のところまで行くと、

その中から液体を取り出し、飲み下した。

すると、刹那の荒い呼吸が段々と収まった。

「さて・・・と。」

刹那は、さっきの様子など、

微塵も感じさせずに机へ向かった。