黒と白

「俺の事、気付くなんてな・・・。」

「大丈夫です。気付いていたのは俺だけですから。」

「いや、俺はお前の事

監視するように言われとる訳で、お前に

気付かれるのは困るんやけど。」

「分かってますよ。

冗談です・・・で?監視した結果は?」

「全くもって怪しいところはあらへん。やけど・・・」 

山崎は、此処で言葉を濁した。

「昨日、お前の事調べるように副長に言われて、

お前の事調べとった。やけど

お前の情報が、全くといっていいほどないんや!!」     

(そりゃそうだろうな・・・。)