~金木犀が香る頃~



ふぅー助かった。


『美咲っ!!!』


自分の名前を呼ばれ後ろを振り替えると、ずっと会いたかった人に抱きつかれてた。


『っ…ゆづき!!!』


『もうっ!何で3年間も連絡してくれなかったのよ!すっごい会いたかったんだからね!?』


『あたしも、会いたかったよ!それで保健室に居るって聞いたから行こうとしたんだけど…、あれに捕まっちゃって…。』


あれを小さく指指すと、ちょうど舌打ちをして居なくなった瞬間だった。


あたしとゆづきが3年ぶりに話を始めてたら、さっき止めに入ってくれた先生が近づいてきた。


「おーい、もう授業始まんぞ~」

『あっ…さっきはありがとうございました。』

そう言ってゆづきと教室に向かった。