~金木犀が香る頃~



ギュッと優兄に抱きつく。


ホント優兄って落ち着くなぁ~


「おい!着いたぞ。」


ハッと辺りを見渡すと、なぜか知らないマンションの前だった。


『ふへっ?』


優兄がハハッと笑った。

「何変な声出してンだよ。俺んちだよ!俺んち!」

『えっ…優兄の、家?』


私が驚いて呟くと優兄が慌てて付け足した。



「あっ、違うぞ!?さえもいるかんな?!てゆーか、さえがお前誘ってこいってゆうから」


『分かってるよ。嬉しいっ!!』


そう言って優兄に抱きつく。


「バッ、おま、抱きつく癖やめれって!」