~金木犀が香る頃~



――――パシンッ!



桐谷の頬を平手うちした。

『あ、あんた何すんのよ。』

「俺の印。これで他の男寄ってこないでしょ?」



確かにそうかもしれないけど…
何であんたにされなきゃいけないのよ!



「随分落ち着いてるね。昨日みたいに顔赤くしないの?」


つまんないなぁ~と口を尖らせる。


『昨日別に顔赤くなってないし!こんなの慣れてるから。』



“―――慣れてる?”


桐谷の顔を見て、しまったと口を抑える。