~金木犀が香る頃~



怒られてるって分かってるけど“大事な奴”って言われるとやっぱりちょっと嬉しい。


『優兄っ!ありがと!!』

そう言って後ろから抱きついた。

「っバカ!離せよ!!」

『だって、久しぶりなんだもん。』


優兄とは2年…ぶりかな?

『優兄さぁ、あたしが引っ越すとき泣いてたよね?』

「泣いてねぇーよ!」

『うそ、泣いてたよ!!』


だってあたしが引っ越した日、“絶対帰ってこいよ”って目潤んでたもん。


『あっ、潤んでただけか!』

そうからかいながら優兄に言った。


「潤んでもねぇし。」


フフッ、素直じゃないなー


「それより、お前どこに行くんだ?」

『コンビニに今日の夜ご飯調達に。』