「じゃあ、黒木さんは1ー4組の6番だから。一応確認しといて」


『はい、分かりました。』


そう言って1ー4組に向かった


『……ここだ』



カラカラ――――…



誰かいるみたい


「誰?」


フッと目が向けらた。
吸い込まれるような漆黒の瞳。



――――なんて綺麗なんだろう。


『えっと、明日からこのクラスに転校してくる黒木美咲です。よろしくね!』


魅入ってしまったのがバレないように早口で言ってしまった。


「ふぅ~ん。」


さも興味なさそうにまた窓に瞳を移す。

何、ふぅ~んって?ちょっと感じ悪くない?

あたしのブラックリストに載せてやる!



『名前なんて言うの??』

「桐谷…」


桐谷となのる男の子が気だるそうに答えた。