ガラガラ 扉が開いた。 その瞬間の女子の声といったらすごいはずなのに私の耳には音が入ってこない。 「りゅう・・・や・・。」 見た目は違うが雰囲気そのものが龍矢だ。 目頭が熱くなるのを感じる。 自分がかすみだということを思い知った瞬間だった。