BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~


 「長って、ここで何を?」

長い廊下を歩む3人…

どこまで続くかわからないこの道のりを、歩みながら、シュウは問う。


 「DRAGONを見てるある。」

 「あいつが、ここの全てを知ってんだ。」

その問いに、顔色1つ変えずに答える2人。


2人はここの事を沢山と教えてくれた。

どんな人がいるのかも、何故協力するのかも…


お陰で、短い時間でここの事を知れて、安心した。


2人がいてくれて、良かった。

時には頼りない所もあったりしたが…

でも、そろはそれで、心を和ませてくれる

大切な、仲間…




長く続くこの廊下…

ここへ来た時に通った道とは違い、誰一人人影もなければ、通り過ぎる者もない…

3人の足音だけが、この長く続く空間に響き渡る…


真っ白で、高い天井…

オレンジ色の日差しが差し込む、大きな窓…


そこから外を見回すと、ここへ辿り着く時に通ってきた新緑の木々が、とても小さく見えた…


その代わりに、真っ青な青空に、一歩ずつ近づいているようだ…


今、3人は、この建物の最上階へと向かっているようだった…


DRAGONの長の元へ行くの…

長が最上階にいるのは、最もの事だ。

太陽に最も近き場…

そこに、DRAGONの長がいる…



しばらく、長く続く廊下を歩いた後、最上階へと続く階段を登った。

真っ白な壁、階段が、大きな窓から差し込む太陽の光を反射して、目を開けていられないくらい、眩しい…

一段一段、階段を登る度、暖かな太陽の温もりが、体全身に染み渡り、心が落ち着く…


生まれて、一度も体験した事のないこの感覚…

未知の空間に入ったように、心が、体がムズムズする…



そんな感覚に気をとられている内に、階段を全て登り終え、巨大な扉が目の前に立ちはだかった…

顔を上げ、見上げても、扉の頂上が見えない程の大きさ…

この扉だけでも、迫力があり、誰一人通す事をしないように、扉はしっかりと閉じられていた…