ルリの問いに、何も隠さず、答えるレオン。
「……そう、なのかもしれない…」
答えは、決まっていた…
しかし、信じたくなかった…
でも、その少しの、ほんの少しの祈りは、簡単に、無惨にも、崩れ落ちた…
全ては自分の…
自分が……
「じゃぁ……私が、父や……」
「違う。」
レオンは素早くルリの言葉を遮った。
ルリの言いたい事はわかる…
しかし、ルリをこれ以上追いつしかし、ルリをこれ以上追いつめる訳にはいかない…
この世をかけた…
大切な、命を救う為にも……
「でも…」
ルリはなおもレオンに問いただそうとしたが…
「しっかりしろ。お前はルリか?」
「え…?」
顔を上げると、そこには、優しく、そして安心させる瞳を向ける、レオンの姿があった。
「ルリは弱音をはいたり、人にそんな所を見せるような奴じゃない。」
「……」
その言葉に、思考が停止した…
言葉が出なかった…
何故かはわからない…
自分は悪いのだ、責められる…
そう思っていた…
でも、レオンは、私を責めない…
仲間として、大切にしてくれている…
ミスをおかしたのに…
その期待に答えなければ…
彼の為にも……
犠牲となった、人々の為にも……
そして、お父様の為にも……
ルリの不安を察し、優しく声をかけてくれるレオン。
「……検索だ。少し、眠るといい…」
「……うん…」
レオンはそう言うと、ルリを寝かせ、麻酔を打つ…
数秒後、ルリを睡魔が襲った…
この世界の為…
DRAGONと共に…
闇と戦い…
皆の為にも…
救いたい…
全てを…
全ての人々を…
そうして、ルリは眠りに入って行った…

