《グルルゥゥウウゥゥ……》
DRAGONの鳴き声…
喉を鳴らし、仲間とたわむれている。
「楽しそうだな…」
「昔から、いたみたいある…」
「そうね…」
漆黒のDRAGON…
数多くいるDRAGONの中で、特に目立っている。
そこにいるだけで、迫力があり、目を奪われてしまう存在…
DRAGONは、数分で仲間と親しくなり、嬉しそうに羽ばたいている…
まるで、故郷に帰ったように…
仲間との再開を喜ぶように…
…DRAGONは、ここにいるのだろうか…
俺は、DRAGONという封印から解放されるのか……
そう、思った時だった…
全身から力が抜け、視界が真っ白になった…
「!シュウ!?」
「どうしたあるか!?」
冷たい床へと身を預けるシュウ…
心配し、体を揺するライナスとマリン2人。
しかし、動きはない…
聞こえるのは、規則正しく吐かれる呼吸のみだった。
「安心したのね。それと、DRAGONがいなくなって、まだ慣れてないのよ。」
DRAGONが仲間の元に戻った…
もう、俺には関係ない…
シュウは、安心して深い眠りについたのだった…

