立ち尽くす4人の元へとやってきた男性。
彼は、4人の目の前に立ち止まると、一人一人の顔を伺った。
特にシュウに向けられた瞳は、希望のこもっていた。
何か言いたそうだったが、その瞳は、隣でふらつくルリへと向けられた。
様子の可笑しいルリに気づき、男性は眉を潜めながら、口を開く。
「……ルリ、こっちに来るといい。」
「…」
ルリは考える事なく頷き、その男性の後に着いて行った。
取り残されたシュウ達3人。
おぼつかない足取りで、男性について行くルリの姿を見つめていた。
「…行くぞ。」
「?」
ここからの位置では、死角となり、ルリの姿が見えなくなると、ライナスは何もない土地へと歩いて行く。
何があるというだろうか。
「シュウ。」
「あぁ。」
ライナスについて行っていたマリンは、振り返り、立ち止まっていたシュウを呼ぶ。
それに気づき、シュウも後を追った。
何もないこの地へと足を踏み入れる。
これから先、何が待ち受けているのだろうか…?

