BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~


動揺するルリ。

ルリの腕のアザとシュウを交互に見る2人。


シュウには、何が何だか話がわからない。



そして、
ライナスは話始めた…


 「研究の結果、ルリの体に封印されている命は、シュウの中のDRAGONに戻しても、DRAGONは暴れたりしない。」


 「逆に、戻した方が、DRAGON、マリン達人間にとってはいいある。」

 「……」


ルリの腕に封印された、DRAGONの命の事について話している…


俺のDRAGONの命について…

俺にも関係がある…
しかし、何もわからない…


暴走する…

確かにDRAGONは暴れ出した事はある…

しかし、それとどういう意味があるというのか…





 「!シュウじゃないか。」

 「?レオン。」

突然、近くから声がした。


先程までどこにも人間の姿はなかったはずのこの広い土地に、1人の男性の姿が。

短髪で、肌の色が白く、鼻の高い男性。

歳はまだ若く、20代後半と思われる。


何者だ…?
俺の名前を知ってるって事は…
ルリ達の…


 「…」

 「!」

その男性に目を取られていると、ルリがふらつき、倒れそうになったのだ。


それを支えるシュウ。
心配そうな瞳を向ける…


 「ごめんなさい…」


謝るルリ。額に汗が浮かぶ…


虚ろな瞳…
とても辛そうに見える…



普通に立っているようだが、ルリの体はふらついている…

あっちに行ったりこっちに来たり…


いつ倒れるんじゃないかと心配になる…