木々の間をすり抜けて走る。
スピードは落とさず、一定の速さで走り続けた。
数分の後、先頭を走っていたマリンが足を止めた。
何かあったのだろうか?
横に並び、確認するが、特に変わった物はない。
あるのは、建物も何もない、ただの地面のみ。
4人は、走り続け、この広い土地へとやってきたのだ。
周りは木々で囲まれた、何もない広い土地。
町でもあったのだろうか…
こんな広い場所、町がないのは可笑しい。
辺りを見回していると…
「っ…」
「?ルリ、どうしたあるか?」
腕を押さえ、痛みに耐えているルリ…
心配するマリンであるが、ルリはどうでもないと言う
「ちょっと…痛むだけ…」
「?……!ルリ、お前……」
ライナスの顔色が変わった
「ん?……!」
ライナスの目を追い、マリンもルリの腕へと目を向ける…
その先にあるのは、DRAGONのアザ…
シュウと同じ場所にあり、黒く、DRAGONの形をしている。
そのアザを目にした2人は、目を見開いていた…
「ルリ…お前…まだ命を…」
「まだって…?」
「聞いて、ない、あるか?」
「聞いてない…?」
「俺は連絡したぜ。ちゃんと…」
「どういうこと…?」
何が起こっているのだろうか…
一体何が…

