BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~


どうにかDRAGONを助けに行こうとするルリを、無理やりシュウのDRAGONに乗せる。

そしてシュウもDRAGONの背に乗った。


しかし…


 「!」


何者かに足を掴まれ、引きずり下ろされたのだ…


DRAGONの背から落ち、地面へと倒れたシュウ。

そしてそのシュウを何者かが襲う…



 「っ…!」

倒れるシュウの首へと伸びてくる腕…


長く細い腕は、シュウの首を捕らえると、その細さには似つかない力で締め付ける…



 「クッ…」

苦しみに耐えながら、シュウはその人物を確認する。


目の前にいたのは…不気味に口の端を歪めた、ヴェインの姿…



ヴェインは苦しむシュウを見ながら、口を開く…


 「漆黒のDRAGONは、我が闇のもの。」


(漆黒の…DRAGON…?)


「漆黒のDRAGONは、我が闇の象徴なのだ。お前が持つようなものではない。」

 「ウッ…!」

更にシュウを締める力が強まる…



クラクラする頭の中、様々な考えが巡る…


漆黒のDRAGON…
闇の象徴…

俺が持つべきではない…


こいつは、俺のDRAGONを狙っている…


そう察知したシュウであるが、身動きが取れない…



ヴェインはシュウを殺す気だ…