覚悟ができていたルリは、目を瞑り、その時がくるのを待っていた…
マーガレッドが近寄ってくるのがわかる…
しかし…
《グゥゥウゥ…》
DRAGONの声…
この建物の天井近くから、その声が聞こえたのだ…
「!そん…な…」
目を見開き、上を向くルリ…
その顔色は、青ざめていた…
「来た。」
そしてヴェイン達は、期待を胸に、上を向くのだった。
ドーン
何かが爆発するような音。
それと共に、天井に穴が空く…
そこから現れた2つの頭…
「!2匹も!」
2匹のDRAGONが顔を出したのだ。
「どうして……命が…」
真っ白なDRAGON…
命が危ないというのに…
何故…
「来い。」
「っ…」
ヴェインはルリの髪を掴み立たせると、ベランダへと連れて行くのだった。
「DRAGONよ、女はここだ。女が欲しければ、私の……」
ガタン!
DRAGONは、ヴェインの言葉など聞かす、ヴェイン達の足元を崩したのだった…
足場が崩れた…
落ちる…
私はあの高さから地面に向かって落ちて行った
DRAGONが助けにきてくれたのに…
なのに…
なのに…このまま…

