椅子に腰掛け、親指の爪を噛みながらじっと画面上の黒い点を睨む…
が…
「!消え…た……」
その黒い点は、研究所に向かいながら、突然姿を消したのだ。
何事かと眉を潜めていると…
「嘘っ!何者かが侵入!?」
「何!?」
カナメの叫び声に、早足で彼女に近づくと、画面を覗き込むレオン…
その画面は危険を知らせるように、赤く点滅していた…
「フジ、人物の把握は?」
「まだです。」
「レオン、連絡が途絶えてますぅ。」
「どうなってる!」
一気に様々な事が起こり、頭を抱えるレオン。
そんな彼を目にしたカナメは、スクッと立ち上がり、コツコツと早足に歩き出す。
「私が皆に知らせてくる。」
扉の前にさしかかり、自動的に開く扉を待っていたが…
一向に開く様子がない…
どうしたのかと扉に触れるが、びくともしない…
「フジ、扉を開けて。」
その声を聞いたフジは、椅子に座ったまま隣の機器に移ると、キーボードを打つ…
が…
「無理です。何者かによって遮断されています。」
「どういう事!?」
フジの扱う機器を睨み、素早くキーボードを打つが…
扉は動く事はない…
一体何が起こっているのか…
焦る4人…
どうにかしようと考えるが…
為す術もないまま、時間が過ぎて行く…
画面に映った怪しい黒い点…
糸も簡単に侵入してきた人物…
繋がらない連絡…
妨害された電波…
閉じ込められた彼等…
侵入した人物は、何者なのか…
一体何をするつもりなのか…
機器が鳴らす危険を示す警戒音が、これから起こる最悪の事態を知らせようとしていたなんて、誰も知らなかった…

