様々な機会が立ち並び、テンポよく電子音の響く研究所の中
「んぅーー…」
背の高い女性が両手を上げ、めいいっぱいに伸びをしていた。
そんな彼女の声さえも、研究所の奥まで響いて行く。
何故ならば、現在、研究所の多くの者達は、新薬開発やその他研の究の為、研究所を出払っているからである。
今この部屋の中にいるのは、たったの4人。
先程伸びをした女性、カナメと、ここのリーダーレオン。
機器の画面を見つめるフジと、のほほんと椅子に座るミズハの4人である。
「コーヒーですぅ。」
奥の部屋にいるレオンへとコーヒーを届けたミズハ。
「あぁ。ありがと。」
暖かなコーヒーを口元へ運ぶレオン。
だが、その手は突然ピタリと止まった。
そして、まじまじと目の前の画面を見つめる…
「?」
そんな彼を見て、ミズハは首を傾げると、彼が見つめる画面を覗き込む…
2人が見つめている画面に映っていたものは…
地図のようなものの中にある、星マーク。それはこの研究所を表すものである。
そして、そこに近づく2つの黒い点…
確実に近づいているその点…
それを認めると、焦ったように立ち上がり、指示を出す。
「フジ!こちらへ向かう2人の人物の確認を!」
「はい。」
レオンの指示に素早くキーボードを打つフジ。
画面上に様々な文字が並べられる…
「カナメ!」
「封鎖完了。彼等からは研究所は見えない。出入り口も完全に封鎖。」
カナメに指示を出そうとするが、既に終わったらしく、こちらに親指を突き立てて笑う。
そんな彼女に頷きながら、後ろに立つミズハへと振り返る。
「ミズハ、皆に連絡を。」
「了解ですぅ。」
指示を受けたミズハは、ヒョコヒョコと走りながら自分のデスクへと向かって行った。

