小さな穴から、太陽の光が差し込む地下の中…立ち尽くすシュウの姿があった…
その横を漂う黒いDRAGON…
ルリがいなくなり、ソワソワとしているように見える…
《どうするか…》
DRAGONが言った…
心に直接語りかけてくるような声…
《助けなければ…》
「?」
DRAGONの声に、シュウは耳を傾けるだけだった。
《助けなければ…ルリは私の…》
「DRAGON…」
何故そこまでして、ルリを助けようとするのだろうか…
DRAGONとルリは、どういう関係なんだ…
そんな事を思っていると…
突然DRAGONは飛び立ったのだ…
黒いDRAGONだけではない。苦しそうにしていたDRAGONも、羽を広げ、飛び立って行く…
「待て!待ってくれ!」
その姿を見て、シュウはDRAGONを止めた
《?》
「俺も連れて…」
《ダメだ。お前には何もできん》
「!」
胸を指す痛さだった…
何も、できない…
本当に俺には何もできないのだろうか…
だが、考えるよりも先に体が動き、俺はDRAGONの後を追った
命がけてDRAGONを守ったルリを救出に…

