真っ青だった空が、一気に火の海のように染まる…
咲き誇ろうとしていた草花が、炎に包まれ焼け焦げて行く…
そんな錯覚をしてしまいそうな、全てを真っ赤に染めてしまいそうな、そんなDRAGON…
DRAGONはシュウを見下ろし、威嚇するように小さく火を吐く…
大きく目を見開き、動かないシュウを見て、フレイはタンっと地を蹴ると、全力で突っ込んでくる…
真っ赤に染まった瞳を輝かせながら…
シュウに近づいたフレイは、右手に持った剣を振るう。
振り下ろされる事を悟ったシュウは、とっさに漆黒の剣へと手を伸ばし、間一髪の所でその攻撃を防いだ…
キーンと、鉄と鉄がぶつかる音が響く…
そして、真っ赤な剣からは、熱気が立ち上り、辺りの草花が熱風によって身を揺らした…
攻撃を遮られて、フレイは爽やかに笑う…
だが笑ったかと思えば、顔から笑みを消し、炎のように燃える瞳を鋭く尖らせる…
そして…
「甘いな。」
耳元で囁くと、フレイは体を反転させ、今度は左手に持つ短剣でシュウを斬りつけた…
右手で持つ剣に防がれていた為、防御はできない…
素早い身のこなしの為、逃げる事も不可能…
シュウは為す術もなく、その攻撃を横腹に受けた…
「くっ……」
焼けるような、燃えるようなその痛み…
刃が触れている部分から、火傷をしたような酷い痛みが伝わってくる…
歯を食いしばり、その痛みに耐える…
左手を持って行き、傷口へと目を向けるが…
そこには、傷のようなものはなく、血も流れていない…
痛みが走ったのに、何も攻撃を受けていないように、傷1つない…
「峰打…?」
斬られた腹部に手を添えながら、眉を潜める…
斬られてはいないが、そこにふれると、ヒリヒリとした痛みが走った…
「怪我は負わせられない。無傷という訳にはいかないがな。これ以上傷つきたくないのなら、本気で来い。」
真っ赤な瞳を細めながら、2つの剣で十字を作る。
その十字架は、目の前の敵を罰するような、そんな威圧感がある。

