どの位、こうしていたのだろう…
じっと祈って…
じっと願って…
握った掌に、汗が滲むのを感じた…
それでも、放そうとしない両手…
放してしまうと、どこかへ、遠くへと行ってしまいそうで、恐かった…
目の前から、消えてしまうんじゃないかと、恐れていた…
すると突然、何もできず、神に祈る事しかできなかった彼は、何か起こったのか、伏せていた顔を勢い良く上げた…
「ルリ…?」
遠慮がちに、恐る恐る彼女の名を呼ぶ…
だが、側で眠る彼女は、その呼び掛けに返事をする事もなく、身動きも取る事もなかった…
閉ざされた瞳は、開く事もなく、人形のように眠り続ける…
そんな彼女を見て、シュウは再び握った左手へと目を向ける…
確かに…
今確かに、彼女の左手が、微かに動いた…
生きたいと、俺に訴えかけるように、俺の手を握った…
錯覚なんかじゃない、思い込みなんかじゃない…
確かに、彼女は、俺に助けを求めている…
生きたいと…
死にたくないと…
その彼女の願いを叶えるべく、シュウは彼女の左手を強く握る…
彼女に返事を返すように…
「ルリ……皆側にいる……大丈夫だから……」
優しく、包み込むように囁きかける…
諦める事なく、何度も、何度も…

