BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~


その時だった…


       ドン!

悲しい雰囲気を打ち砕くように、天井が揺れ、ひびの生えた天井から、石の欠片が降ってくる…


 「!何だ!?」

天井を見つめる2人。
何が起こっているのか…



 「!戻って!」

何かに気づいたのか、ルリはDRAGONにそう叫ぶ…


だが、DRAGONは戻ろうとしない…


再び天井が揺れる…


そして…


      ガシャン!


天井が崩れ、小さな穴が空いた…


そこから、日の光が零れる…



 「DRAGONを頂きに……あれ…?」

そこから現れた人物…

オレンジ色の髪を2つ結びにした女、サラが、その穴から飛び降りてきたのだった。


しかし、飛び降りたのはいいものの、石にスカートが引っかかり、宙づりになってしまった…



 「早く!お願い!」

サラを見たルリは、戻るように、DRAGONの頭を押す…


しかし、それでも戻ろうとしないDRAGON…



白いDRAGONを守るようにその場から動こうとしないDRAGON…

女を見つめ、威嚇するように、八重歯を剥き出しにしている…



サラは、石に引っかかったスカートを、どうにかしようと、もがくが…


 「うーん……ま、いっか。」


開き直り、肩にかけていた大きな大砲のような物を構える…