BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~


様々な機器が設置され、沢山の薬が並べられた治療室。

その中では、同じ服を着た5人の人々が、機器を扱ったり薬の確認をしたり、
真剣な顔で取り組みながらも、時には疲れたように大きな欠伸をし、つぶれかけていた目をゴシゴシと擦っていた。



緊迫したようなその部屋の中、静かに扉が開かれる…

扉が開く音がすると、皆手を止め、そちらへと目を向けた。


 「連れてきましたぁ。」


ヒョコヒョコと入ってきたミズハの後ろから、どこか不安そうな面もちで現れたルリとシュウ…



そんな2人を安心させようと、レオンは優しそうに笑い、彼の隣でフジはメガネを整えながら礼をする。

奥にいたカナメとナツキは、手を振って微笑んでいた。


暖かく迎えてくれた皆に、安心したようにニコリと笑うと…



 「ルリ!」

 「!?」


ポニーテールの茶色い髪を揺らしながら、ルリに抱きついた少女…


 「レナ…」

ギュッと抱きつく彼女を見て、ルリは彼女の名を呟くと、レナは顔を上げ、ウルウルと瞳を揺らしながら、ルリを見上げた。


 「ルリ…」

今にも泣き出しそうなレナを見て、ルリは優しく微笑むと、レナの頭をそっと撫でる…


 「大丈夫。大丈夫だから。ね、レナ?」


その言葉と行動に安心したのか、レナはゆっくりとルリから身を放すと、コクリと頷いた。




それから直ぐに、ルリはベッドに腰を下ろし、点滴を打ち始めた…


その点滴を打ち終わる頃には、DRAGONの魂と彼女の命は分離し、シュウのDRAGONへと魂は戻って来る…



点滴を打ち始め、眠りにつこうとしていた中、レオン達は部屋から静かに立ち去った…


その後を追い、シュウも部屋を後にしようとしたが…




服の端を何かに引っ張られるような感覚に、足を止め、振り返る…


すると、ベッドの中で、どこか不安そうに目を伏せるルリが、シュウの服を引っ張っていた…



 「…少しだけ、側にいてくれないかな…」


恥ずかしそうに言うルリ…
そんな彼女を見て、少し考えた後、彼は返事をする…