とめどなく流れる噴水は、心を癒すように音を奏で、水色とも言える、透明な、綺麗な水が流れていた…



戦いのようなものを終え、マリンと共にシュウの元に戻ってきたライナスを、シュウは笑顔で受け入れた。


そして…



 「お帰り、ライナス。」


涼やかな風を受け、笑う彼の笑顔は、ライナスの心の中の不安という闇を溶かしていった…



 「お帰りなさい。」

 「お帰りある。」


シュウの隣に立つルリと、いつの間にかルリの横へと移動していたマリンも続いて彼を笑顔で受け入れる。



 「…おぅっ!」


その笑顔に答えるように、ライナスは仄かに顔を赤く染めながら、綺麗な八重歯を覗かせて笑った。




4人を包む霧は晴れ、風が舞うと、彼らの消えない絆を喜ぶかのように、草花は揺れていた…