女性は、太陽を映していた瞳を閉じる…
それと共に、彼女の周りの雰囲気が緊迫した…



 《…光の名……それは………シュウ……》

 《シュウ……》




閉じた瞳をゆっくりと開き、再び太陽を瞳に映す。



 《シュウ。貴方は、この世の為に生を受け、この世の為に戦わなければならない。》


風になびく金色の髪。
サラサラと、細い髪が踊っていた…


《貴方なら、どうこの試練を乗り越える…?『The hope by the name of light.希望と言う名の光』である貴方なら……》



背後に立つ少女に話しかけたようではなく、シュウと呼ばれたある人物へと話しかける女性。




今までの爽やかな風とは違い、どこか冷たい、刃をもつ風が、窓ガラスを揺らす…



オレンジ色に輝く暖かな太陽を、灰色の怪しい雲が覆い尽くそうとしていた…






  『BLACNESS DRAGON ~希望と言う名の光~』