シュウ達からかなり離れた場所で 戦うルリ。
彼女は、巨大な鎌を持つ男と戦っていた…
振り下ろされた巨大な鎌…
それを何とか剣で食い止めるが…
彼女の細身の剣では、その巨大な鎌は何とか食い止める事ができたとしても、繰り返されるこの重い攻撃…
いつ剣が壊れてもおかしくない…
攻撃を受け止める度に伝わる鈍い響き…
剣から両手に伝い、体全身に伝っていく…
この剣が壊れる前に、自ら自身が耐えられるかどうか…
不安と焦りで流れる汗…
グッと歯を食いしばる…
そんな時…
「……!?」
地が…
揺れた…
微かに揺れた、この枯れた地…
何事かとチラッと目を動かすと…
「…ッ!」
離れた場所に、宙に浮く、青い、DRAGONが…
あれは、シュウのDRAGONではない…
ならば…
様々な思考を巡らせていると…
「よそ見か……?フンッ…生意気な!」
「!うっ!!」
一瞬緩んだ力…
それを見逃さなかった相手は、彼女の細身の剣を弾くと、ザッと彼女の体を斬りつける…
何かが裂けるような音…
そして、飛び散る鮮血…
「っ……」
左手を地につきながら、傷口を押さえる…
反射的に身を捻った為、それ程深い傷を負う事はなかったが、左の肩から肘にかけて、刃で斬られている…
左手で剣を握るが、力が…
そんなルリへ、再び鎌を振り下ろす相手…
右手に素早く持ち変え、その攻撃を受け止めるが、片手では無理だ…
「クッ……」
両手で柄を握り、首もとへとくる鎌を押し返そうとするが…
「っ……!」
真っ赤に染まる腕…
柄を握り、振動が伝わる度に痛みが増す…
その痛みに耐え、微かに顔を歪めると…
「フンッ……そのような傷で、もう無理か?」
「……」
更に力が増し、鎌の刃がルリの喉元へと近づく…

