繋がれた右手。
互いにギュッと握り合う。
シュウの顔を見て、ニッコリと笑うルリだったが、直ぐに真剣な顔を戻り、ライナスとマリンの元に歩き出す。
その後を追い、横に並ぶ。
「貴方には力がある。それもかなりの物が……でも、貴方の弱点は、優しさ。」
「!」
優し…さ…?
優しさ…それが…弱点…
「そこをつけ込まれたら、もう終わりよ。今のようじゃ、駄目。」
「だが仲間だ……仲間を斬りつけるのは……」
「仲間であろうが、いつ敵になるかわからない。」
「?」
「敵は普通の奴らじゃない。仲間を使って、もしくは、仲間になりすまして立ち向かってくるかもしれない。だから……」
確かに。
敵は尋常じゃない…
どんな手を使っても、DRAGONを手に入れようとするだろう…
例え、仲間を死にさらそうとも…
自らの命を捨ててでも…
「…わかったよ。」
「?……!!」
ルイの目には、何か輝かしい物があった…
何かを決意し、
何か素晴らしい物を得たかのように、
輝いていて、
眩しかった…
彼は強くなる…
誰よりも…

